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介護福祉士資格取得の具体的なステップをご紹介!【実例あり】

目次

介護福祉士とは?どんな資格?

介護福祉士は、介護に関する仕事(訪問介護員、特別養護老人ホームなど)を行う上で、専門的な知識や経験をもとにして介護業務のリーダー、責任者として携わることのできる介護の国家資格になります。資格取得については養成機関や指定された研修、一定の実務経験など要件がありますが学歴、年齢に関係なく取得する事が可能です。平成30年度現在までに162万3481人の介護福祉士が登録されています。近年では6万人前後の介護福祉士が誕生しています。

介護福祉士資格取得をするには?

介護福祉士の資格取得について3つのルートが存在します。

1.介護福祉士養成機関によるルート。

養成機関についても2種類に分かれます。
・ 介護福祉士養成施設2~4年制
福祉系大学以外の4年制大学を卒業した方や、高等学校を卒業された方が入学対象者となります。

・介護福祉士養成施設1~2年制
保育士資格をお持ちの方や福祉系大学卒業者・社会福祉士受験資格取得をされた方が入学対象者となります。養成施設を卒業後、筆記試験に合格した後、介護福祉士として登録をします。

不合格の場合は卒業後5年間の期限つきの介護福祉士として登録をします。そのまま5年間実務経験がある場合と再度筆記試験を受け合格した場合は期限なしの介護福祉士として登録をします。しかし令和9年度以降は筆記試験を合格しない限り介護福祉士として登録が出来ない事になります。

2.福祉系高校ルート。

福祉科や介護福祉コースがある高校、特例高校を卒業後、介護福祉士の受験資格が得られます。
実技試験(実際の介護場面を想定した試験)が免除されますので、筆記試験に合格すれば介護福祉士の資格取得が出来ます。

特例高等学校等の場合は、卒業後に9カ月以上の実務経験をしたうえで、※筆記試験と実技試験を受験することになります。

※第33回介護福祉士国家試験は、筆記試験が令和3年(2021年)1月31日(日)に、実技試験が2021年3月7日(日)に実施されました。筆記試験を合格した後に実技経験を受けることになります。

3.実務経験ルート。

介護福祉士資格を持つ方で一番多いルートは実務経験です。
受験資格を得るには実務経験3年以上+実務者研修が必要になります。
必要な実務経験は従業期間3年(1,095日)以上、で従事日時540日以上となっています。
実務の対象となる施設(事業)は介護・障害者・児童・その他の分野(生活保護法の救護施設・更生施設)等の職種は介護職員介助員など主な業務が介護業務である者とされています。実務経験とともに受験資格にはもう一つ介護福祉士実務者研修を受講することが条件になります。
介護福祉士実務者研修は現場経験をしながら、更に介護の知識や技術を身に着け、介護のプロとして必要な「介護保険制度の理解」「高齢者の身体への理解」「介護技術」などを学ぶ研修です。
また実務者研修の修了後は訪問介護の※サービス提供責任者として仕事をすることが出来ます。
実務者研修は保持している資格によって受講時間や受講期間、費用が変わります。
・無資格の場合:受講時間450時間 受講期間6カ月 20万前後
※介護職員初任者研修の場合:受講時間320時間 受講期間4カ月 15万前後

研修費用の給付金についてはハローワークにて実施されています教育給付金制度があります。
教育給付金制度は教育訓練施設(実務者研修の実施機関)へ支払った経費の一部を支給する雇用保険の給付制度です。受講生が支払った受講料金の20%程度(10万円の場合は2万円:上限10万円)が支給される制度です。

その他、自治体による介護福祉関係の資格取得に関する費用の助成や母子家庭自立支援給付金および父子家庭自立支援給付金事業があります詳しいことは、お住まいの自治体の窓口にご相談ご確認ください。
(ただし制度を設けていない都道府県・区市町村等に居住されている場合は、支給の対象となりませんのでご注意下さい。)

サービス提供責任者とは、サービス提供責任者(略称:サ責)は訪問介護事業の調整役、配置が義務づけられている職種です。具体的には訪問介護サービスを受けたい人の情報収集をして、訪問介護サービス開始についてケアマネジャーとの連携を図り、サービス内容について訪問するヘルパーへ伝える仕事です。他職種と兼務することが出来ます。

介護職員初任者研修とは、未経験者が介護業務を行う際の最低限の知識・技術等、基本的な介護業務を行うことができるようにすることを目的とした研修です。「初任者研修」の受講時間数は合計で130時間です。研修修了後、訪問介護員(ホームヘルパー)として業務に就くことができます。受講の費用について実施機関によって異なります。公的機関による実施は無料(ただし条件あり)、民間養成機関では8万~。

Aさんの介護福祉士までの過程

実務経験ルートの具体的な例

Aさんは一般企業の事務の仕事を約5年間していましたが、介護の仕事に興味があったため,自宅近くに新設された特別養護老人ホームの介護員の求人のチラシを見ると無資格・未経験者歓迎!と書いてあり、応募し介護職として採用になりました。

Aさんは介護の仕事を行う上で、何か研修を受けたいと老人ホームの他のスタッフへ相談したところ、介護職員初任者研修を開講している情報を得て、受講期間3ヶ月、土日のコースにて受講しました。

受講後、特別養護老人ホーム内にある訪問介護事業所から「産休に入る訪問介護員(ホームヘルパー)がいるので、Aさんは介護職員初任者研修を修了しているので、ぜひ訪問介護員として勤務してほしい」との事で、訪問介護部門へ異動しました。

入職者して2年目訪問介護員の管理者から介護福祉士実務者研修を受けてサービス提供責任者へ起用したいとの事から実務者研修を4か月間受講。受講後はサービス提供責任者の業務を開始しました。さらに資格を取得したい事から国家資格の介護福祉士を目指す事を目標に介護福祉士試験対策の通信教育をはじめて、1月の筆記試験を受け、合格し4月に介護福祉士の登録をしました。

1年目
4月:特別養護老人ホームの介護スタッフになる。
7月:介護職員初任者研修を受講
11月:介護職員初任者研修を修了
1月:訪問介護員へ異動し訪問介護員になる。

2年目
10月:実務者研修を受講。
3月:実務者研修を修了

3年目
4月:訪問介護員兼サービス提供責任者として勤務。

4年目
4月:実務経験が3年以上になり介護福祉士受験資格を得る。
7月:介護福祉士の試験対策講座を受講する。
8月:職場にて実務経験の証明書を依頼し介護福祉士の試験の申し込みを行う。
今年の申し込み期間:令和3年8月18日(水曜日)から9月17日(金曜日)(例年8月中旬~9月中旬)
1月:筆記試験 令和4年1月30日(日曜日)
3月:合格発表 3月下旬(Aさんは実務者研修を受講しているため実技試験は免除されます。)

5年目
4月~5月 登録申請書に記入して発送。申請して約1ヵ月にて介護福祉士登録証が到着し、正式に「介護福祉士」となる

介護福祉士国家試験とは?

筆記試験

介護福祉士国家試験は年に1回、1月に筆記試験があります。
筆記試験の内容は下記のとおりです。

人間と社会 16問
・人間の尊厳と自立、介護の基本
・人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術
・社会の理解

介護 52問
・介護の基本
・コミュニケーション技術
・生活支援技術
・介護過程

こころとからだのしくみ 40問
・ 発達と老化の理解
・ 認知症の理解
・ 障害の理解

医療的ケア 5問

総合問題 12問

計125問

筆記試験合格基準は問題の総得点125点の60%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数以上の得点の者になりますので毎年合格基準が変わります。

実技試験

筆記試験を合格した後、3月に実技試験があります。介護の現場を想定した課題を渡され、課題に書いてある内容について、移乗や声がけ、麻痺への対応などについて基本に忠実な介護・介助をしているかを確認する試験になります。

合格の目安は課題の総得点の60%程度を基準として、課題の難易度で補正した点数以上の得点の者を実技試験の合格者になりますので筆記試験同様に合格基準が変わります。

合格基準

 近年の合格基準   筆記試験   実技試験
 第31回平成30年度  72点 / 125点  46.67点 / 100点
 第32回 令和元年度  77点 / 125点  46.67点 / 100点
 第33回 令和2年度  75点 / 125点  53.33点 / 100点

「第32回 介護福祉士国家試験」 合格発表概要について

・受験者数:84,032人
・合格者数:58,745人(内訳:男性17,514人・女性41,231人)
・合格率:69.9%
・合格点:77点

介護福祉士国家資格試験について

公益財団法人社会福祉振興・試験センターにて介護福祉士試験を実施しています。
詳しい試験の情報については下記のURLにて詳細情報がございます。ご参照ください。
http://www.sssc.or.jp/kaigo/index.html

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